投資初心者必見!従業員持株会とつみたてNISAどちらを優先的にするべき?
こんにちは、がっちです。
投資をしたことない人が資産運用を始めるにあたって身近で聞いたことあるだろう運用方法が
従業員持株会・つみたてNISA
の2つではないでしょうか。個別で株をするとなると難しいと感じますが、これらは加入さえしてしまえば基本ほったらかしておけば良い方法です。
特に上場企業のサラリーマンの方は従業員持株会入っている方も多いのでしょうか?
この記事では資産運用を始める上で、従業員持株やNISAなどどのような順番でやるべきなのかお話をしていきます。
ライフプランを考える上で重要な内容になるので最後までご覧下さい
はじめにこの記事の内容をまとめると
- 投資初心者の優先順位として、つみたてNISA→従業員持株会の順で始めるべき
- どちらも毎月定期買い付けでほったらかし運用ができるので簡単
- 従業員持株会はメリットも大きいがデメリットも大きいため少額から始めると良い
従業員持株会の優先順位は低い
結論をお伝えすると資産形成をする上で従業員持株会の優先順位は低いです。
それよりも先につみたてNISAなどの制度を活用し、長期運用でリスクを抑えながらミドルリターンを得る運用をすることをオススメします。
なぜなら従業員持株会のメリット以上にデメリットが大きいからです。では簡単に見ていきましょう。
従業員持株会のメリット
従業員持株会の大きなメリットはなんと言っても奨励金です。毎月給与天引きでドルコスト平均法で積み立てられるなどもありますが、それであれば他の運用方法でも可能です。
この奨励金は拠出額に応じて定額もしくは定率で会社が奨励金として補助を出してくれるのです。
例えば奨励金が拠出額の10%であれば、月1万円の負担で11,000円分の自社株買い付けができるのです。
つまり株価が変わらないのであれば買った時点で奨励金分の含み益があるのです。詳しくはこちらをご覧下さい。
従業員持株会のデメリット
一方で従業員持株会のデメリットも大きいです。株式投資である以上値下がりのリスクは付き物です。
奨励金があるのである程度はカバーはできかもしれませんがそれでも以下のようなデメリットがあります。
- 売却の制限があり自由に売却ができない
- 単元株貯まらないと基本的に得ることができず資産の流動性が悪い
- 会社の業績が悪いと、自分の仕事と資産の両方に悪影響が出てしまう
会社の業績がよければ仕事も資産も右肩上がりになるかもしれません。しかし逆に業績が悪いと自分の就労環境が悪くなる上、株価の値下がりで資産も減らしてしまう可能性があるのです。
細かい解説はこちらにありますので合わせてご覧下さい。
税金がかかることで奨励金の魅力が少なくなる
従業員持株会の奨励金は大きな魅力になりますが、給与所得として換算され所得税の対象になります。
また売却時に値上がり益があった場合利益に対して約20%の税金がかかります。それであればNISAの非課税枠で運用した方が得になる可能性もあります。
まずはつみたてNISAから始めよう
初めての資産運用をする場合はつみたてNISAから始めてみることをオススメします。
なぜならつみたてNISAはリスクが少ない上、長期的な投資をすると大きなリターンを得やすいからです。
選ぶ銘柄は国が認めた投資信託への投資となり、分散投資をしながらローリスクミドルリターンの期待利回りを得られるのです。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは以下のような制度です。
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。
金融庁HPより
具体的には年間最大40万円、運用期間20年間のなかで発生した利益に税金がかからない制度です。
通常資産運用ででた利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座での運用商品に関しては非課税になるのです。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAのメリットは
- 低コスト・分散投資・長期投資でローリスクミドリターンの期待が得られる商品が多い
- NISA口座で買い付けた株の利益が20年間非課税になる
- 積み立て投資が自動でできるため継続がしやすい
- 自由に売却ができる
つみたてNISAで買い付けできる商品の中にはS&P500や全世界株式などしっかり分散されていて、年間の期待利回りが5%前後の商品もあります。
短期的に2倍増やすなどの投資ではなく、10年、20年かけて少しずつ雪だるまを転がして大きくするイメージです。
つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAのデメリットは
- 年間の非課税枠が40万円と少ない
- 買い付けできる銘柄が決められている
- 長期投資を前提とした投資商品から銘柄選定をするため短期的なリターンは少ない
- 他の資産運用との損益通算ができない
このようなデメリットがあげられます。投資初心者の方で積極的に資産運用をすることを目的としていないのであれば大きなデメリットはないでしょう。
前提として数年~20年以上の長期運用をして将来的な資産形成をすることを目的としているので短期的に大きく儲けれれる制度ではないことは頭に入れておきましょう。
NISAは中級者向け
つみたてNISAとは別でNISAと呼ばれる非課税制度があります。
簡単に特徴を説明すると
- 年間運用非課税枠が120万円までと金額が大きい
- 非課税期間が5年間
- 銘柄も投資信託から個別銘柄まで自由に選べる
- 短期から中期投資で得られる運用益を目的としている人にオススメ
NISAは年間の運用額が大きいため積極的に投資をして短期から中期で値上がり益を狙う人にオススメです。投資初心者の方より、トレードをして利益を得る中級者向けでしょう。
持株会とつみたてNISAのまとめ
持株会とつみたてNISAの共通点は給与、ないしは口座から自動で毎月積み立て投資ができることです。
毎月コツコツ、ドルコスト平均法で運用をすることで大きな値下がりがない限り、大きな損をしにくくなっています。
そのほかのメリットデメリットを簡単にまとめています。
メリット・デメリット | 従業員持株会 | つみたてNISA |
---|---|---|
メリット | ・奨励金がある ・成長性のある企業であれば大きな値上がり益も得られる ・配当金ももらえる | ・20年間の非課税枠がある ・年間の平均リターンが安定している銘柄が多い ・いつでも売却ができる |
デメリット | ・売却制限がある ・値下がりリスクが大きく対処しにくい ・労働と資産を会社に依存してしまう ・奨励金と値上がり益に税金がかかる | ・買付銘柄が決まっている ・短期的に大きな利益を得られにくい ・年間非課税枠が少ないのでアクティブ運用には向かない |
このようなメリットとデメリットを比較すると両方とも年単位の長期投資が基本的になります。
- 長期的にも会社の成長性に期待を持てるのであれば従業員持株会に入る
- 会社の成長が不明瞭であれば、安定性があるつみたてNISAをする
このような判断をしても良いでしょう。
従業員持株会は資産バランスの一部として取り入れよう
従業員持株会はメリットも大きいのでやっておいて損はないでしょう。そこで重要なことは資産のバランスを考えることです。
例えば、給与20万円の内2万円を持株会に入金するとこのような資産バランスになります。
- 給与の10%が持株会の入金になる
- 給与から生活費を抜き3万円の貯金ができた場合は、3万円+持株会2万円の資産総額になる
- 資産のうち40%が持株会になる
この比率だと持ち株の比率が高く、持ち株の価値が減った時のダメージが大きくなるのです。
逆に奨励金や値上がり益を考えると大きなリターンになります。
労働と資産を会社に偏らせすぎることは危険
ここで持株会の大きなリスクである、会社にい労働と資産を依存してしまうリスクを考えましょう。
これは会社の業績が悪くなった時に、自分の給料が下がってしまったり最悪リストラになるケースも出てきてしまいます。
また、そのようになった場合株価も下がっているケースもありうるのです。持ち株の比率が高すぎるとその影響をダブルパンチで受けてしまう危険性があります。
先程のケースで考えると資産の40%が会社の持ち株です。
- 月の資産増加5万円(貯金3万円+持株2万円)
- 持ち株が半減(2万円→1万円)した場合→資産は4万円になり20%減少
- 給与が1万円さらに減額した場合→資産は3万円になり40%減少
このようなリスクも出てきてしまうので注意をしましょう。
持株会の奨励金や成長性の期待も大きくある
一方で持株会は奨励金や成長性の期待も大きくあります。高い奨励金企業や株価の成長をしている企業で持株会に加入をしている人の中には2倍以上資産を増やしている人もいます。
個人的には持株会の加入はオススメしているので自社の企業分析をして成長性があるなら少額から始めてみても良いでしょう。奨励金に関してはこちらもご覧ください。
つみたてNISAで投資資産を分散させよう
まずはつみたてNISAから始めて分散投資をしてみることから始めてみましょう。
つみたてNISAではS&P500をはじめとした期待年間利回り5%程度の投資信託があります。そこに投資をして長期で安定的な資産形成をします。
その上で従業員持株会にも加入をして奨励金や企業成長の恩恵を受け取ると良いでしょう。
例えば月の貯金5万円の内訳として
- 貯金→3万円
- つみたてNISA→15,000円
- 従業員持株会→5,000円
としてみると良いでしょう。
持株会の比率を資産の10%程度であれば値下がりがあった時のリスクもドルコスト平均法でかなり軽減されます。
まとめ:つみたてNISAをベースに少額で持株会をすることがオススメ
基本的にはつみたてNISAをベースに積み立てていき、少額で従業員持株会をしてみると良いでしょう。
この記事の内容をまとめると
- 資産運用における従業員持株会の優先順位は低い
- 投資初心者の方であればつみたてNISAから始めて、持株会は少額で加入しよう
- 奨励金や配当が高い企業や成長性のある企業は持株会に入っておくと大きな資産を形成できる可能性もある
投資をまだしたことのない人はつみたてNISAや持株会はほったらかしで簡単にできます。
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