若い人は貯金をしないでいいの?20代でも貯金をするべき理由
「若いうちは貯金なんてするな!」そんな言葉をよく聞きますよね。どうせ給料が低いから貯めても大した金額にならないからと使ってしまう人も多いと思います。
では本当に若い時は貯金をしなくても良いのでしょうか?私の結論から言うと「No!」です。若い時だからこそ貯金をするべきです。
この記事では若い時に貯金をするべき理由と逆に使うべきお金に関するお話をしていきます。
結論若いうちから貯金をするべき
若いうちだからこそ貯金をするべきなんです。なぜなら若い時に稼ぐお金や時間は将来のために大きな価値を持っているからです。
もちろん貯金をすればするほど偉いわけではありません。若い時には正しく貯金をすることと正しくお金を使うことの両立をすることが非常に重要です。
では細かくみていきましょう。
若いうちは貯金金額は重要ではない
若いうちは貯金額はさほど重要ではありません。なぜなら収入が少ないため貯金をできる金額が少ないからです。
ここで重要なことは貯金をする習慣が付いているかどうかです。まだ給料が少ない20代前半であれば貯金額が少なくても仕方ありません。
しかし、貯金をする習慣がしっかり付いていれば、給料が上がる20代後半から一気に貯金をすることができるのです。
若い時からするべき貯金の習慣とは
若い時からするべき貯金の習慣は3つです。
- 自分の収支を把握する
- 固定費を少なくする
- 本当に必要なものにお金を使い、不要なものに浪費をしない
自分の収支をしっかり把握して最低限毎月の赤字が出ないようにしましょう。家賃や通信費などの固定費を抑えれば貯金もしやすくなります。
若いうちはお金を浪費する気持ちはわかります。そこであれこれとお金を浪費するのでなく、自分にとって満足度が高いものだけに浪費をするようにしましょう。
それ以外は本当に必要なものだけにお金を使い、ライフプランに応じて浪費の蛇口を締めていきましょう。収支をしっかり把握していれば蛇口を閉めるのも容易にできます。
貯金をすべき理由
貯金をすべき理由は人生の3大支出(住居費・教育費・老後資金)のためというイメージが多いと思いますが、それ以外にも大きな理由はあります。
- やりたいことに挑戦ができる
- 仕事が合わなければ辞めることもしやすい
- 収入が下がっても大きなダメージにならない
このように貯金があれば人生の中で自由度が生まれてくるのです。貯金がなければ一般的なサラリーマンの方であれば仕事もやめにくいのではないでしょうか。
しかし、貯金をする習慣を持って貯金ができていれば何か挑戦したい時、何かあった時のターニングポイントで余裕を持って動きやすくなるのです。
若いうちの貯金は大きな価値になりうる
若いうちに貯金を貯めておく、もしくは貯金ができる習慣を持つことは後々に大きな価値を産むことができるかもしれません。
例えば
- 転職や起業をして収入を増やす
- 思い切って海外移住をして人生を変える
- コツコツ資産運用をして数十年後に大きな資産に増やす
若いうちから貯金をしていれば何かチャンスがあった時に思い切って行動ができます。つまり攻める人生を歩むことができるのです。
また守りの部分でも積み立てNISAなどでコツコツ積み立て投資をすれば、複利効果で数十年後に大きな資産を産むことができます。
しかし歳をとっていくに連れて金銭的な余裕がなければ、新しいことに挑戦もしにくいですし、会社も辞めにくくなってしまいます。だからこそ若いうちに貯金をすることには金額の大小に関わらず大きな価値があるのです。
20代で貯金するべき目標金額は
毎月の貯金の目安は手取りの10~20%できると良いでしょう。社会人なりたてであれば手取りが17万円程度になるので月に2万円~3万円程度です。
年間にすると20万円~40万円程度になります。毎年収入が上がって生活レベルを上げなければ上がった分がそのまま貯金にできます。
実家暮らしで固定費がかからない方は40%~50%程度できると良いです。
20代の平均貯蓄額は?
金融広報中央委員会が発表しているデータによると格年代別の金融資産状況は以下のようになっています。
年代 | 平均値 | 中央値 |
20代 | 198万円 | 80万円 |
30代 | 572万円 | 300万円 |
40代 | 972万円 | 375万円 |
また、20代の平均貯蓄割合は16%になっていますが、あくまでも平均なので中央値としては10%程度になっています。
20代のうちの8年間で年間25万円の貯金ができれば平均になることがわかります。
年収が上がらない状態で、はじめにあげた手取りの10%~20%の貯金をしていれば平均ラインに到達です。
1年でいくら貯金をすれば安心?
では1年でどれくらい貯金をすれば安心できるラインになるのでしょうか?安心ができる貯金額として生活の3ヶ月~半年分を貯金で賄える金額です。
例えば、生活費が月に15万円かかるのであれば45万円~90万円は最低限貯めておきたいです。
これは何か大きな出費や収入が無くなったときに、しばらく生活を守るための資金です。これを生活防衛資金と呼びます。これを1年~2年間で貯められると良いでしょう。
生活防衛資金があれば攻めることができる
この生活防衛資金をしっかり毎年貯めておけば何かあったときに困らないですよね。結婚や出産などのライフイベントがあったときに困窮することもありません。
そして何よりも自分が何か新しいことに挑戦しようとしたときに安心して行動ができます。
若さがあれば新しい挑戦が失敗しても再就職をすれば問題ないので、生活防衛資金があればリスクが少なく挑戦ができるのです。
若いうちからするべき貯金方法3選
では今のうちからやっておきたい貯金方法をお伝えしていきます。まずはいきなり食費を削るなどの苦しくなるような貯金は辞めましょう。
自分のストレスや健康面に悪影響が出ないことから始めることが第一優先です。やっておきたい貯金方法は
- 固定費の見直し
- 先取り貯金
- 身の回り品の整理
この3つはやりましょう。これらは一度やってしまえば後は何もすることは無い上、基本的な生活習慣を変えずに済みます。ではそれぞれ見ていきます。
固定費の見直し
固定費とは家賃やローン、通信費、水道光熱費など、毎月固定でかかる費用のことです。最近ではその他にサブスクサービスなど定額でかかるものが増えてきていますね。
これらの費用を見直すことで、何もしなくてもその分節約ができるのです。やっておきたいこととして
- 家賃が安いところに引っ越す
- 大手キャリア携帯から格安SIMに切り替える
- 電気、ガス会社のプラン見直しや乗り替えをする
- 不要な保険を解約する
- 自動車を手放す、購入するなら中古にする
- 利用していないサブスクサービスを解約する
これらを行うだけで月に数万円の節約ができるかもしれません。特にスマホの切り替えやサブスクの解約はすぐにできますよね。
先取り貯金
特に貯金が苦手な人が絶対しておくべきことは先取り貯金です。給与口座と貯金用口座を分けるのも手ですが、送金の手間もかかるので自動で積み立てられる方法がおすすめです。
- 銀行積立定期預金→金融機関が自動で積み立ててくれる定期預金
- 財形貯蓄→企業が給与天引きで積み立てしてくれる
- 確定拠出年金(iDecoなど)
- つみたてNISA
これらであれば毎月積み立てる金額を設定すれば自動で積み立ててくれます。家計管理も最初からその金額をなかったように管理できるので楽ですね。
身の周り品の整理
これは貯金とは関係がないように感じますが結構重要です。なぜなら身の回りを整理することで自分にとって本当に必要なものと不要なものを分けることができるからです。今後の浪費を防ぐことができます。
身の周り品の整理としてやっておきたいことは
- クローゼットの中身を出す
- 1年間使わなかったものは捨てる
- 部屋の中の無駄を無くす
簡単に言うと断捨離をまずしましょう。まずは部屋の中のものを出して1年使わなかったもの、不要なものは捨てましょう。メルカリなどで売っても良いです。
身の回りを整理すると不要なものの多さに気づく
しっかり整理すると全然使ってないものが多く、捨てれば収納スペースがいらないことに気づきます。またモノが少ないだけで掃除の手間もなくなり生活が楽になるのです。
一度リセットをするとモノが増えていくことにストレスを感じるようになり、余計なものを買わなくなります。
最終的にわざわざ広い部屋に住む必要もなくなるので、家賃の安い部屋に引越すことが可能になるのです。
色々な想い出があるから捨てられないと言う方もいますよね。しかし、想い出は心の中にあります。
これからお金を貯めて、うまく使って新しい素敵な想い出を作りましょう。
20代だからこそ使っておくべきお金の種類
ここまでお金を貯めることばかりお話をしましたが、若いからこそお金を使うべきところがあります。ここには積極的にお金を使いましょう。
- 本や習い事
- 語学
- 旅行
- 時短家電
つまり、知識や経験を積むことに対してはお金を積極的に使っていくべきです。一言で言うと自己投資です。
また自己投資をするにしても仕事をしながらでは時間がありません。そこでドラム式洗濯機や食洗機などの時短家電を買うこともおすすめです。
自己投資をして将来的な収入を高める
自己投資をして自分の市場価値を高めることができれば大きなリターンを産むことができます。
- 新しい知識を本業に活かして給与をあげる
- 本業の経験を活かして新しいことに挑戦する
若いうちであればお金と時間を有効に活用して様々な選択肢が取れるのです。
仮に勉強をするのであれば
- IT
- 会計
- 英語
この3つの分野に関する知識や経験を積むことをおすすめします。それぞれ需要が高い分野でスキルが高ければ給与水準も高いです。それらを今持っているスキルと掛け合わせると良いでしょう。
他人に投資することも重要
自己投資だけではなく他人に投資することも重要です。自分が相手にやってあげたことは必ず返ってきます。
- 大切な人やお世話になっている人への記念品・御礼
- 後輩や上司との食事
- 友人との時間
などこれらをすることで自分のプライベートや仕事が円滑に進む場合が多いです。また何かトラブルや困ったことがあった時、良好な関係を築けていれば助けてくれます。
つまり自分への信頼度を高めることでリターンを得られるのです。こうした意味で自分が信頼している人との関わりの中でお金をケチるべきではないのです。
まとめ:20代は貯める習慣を身につけることと、自己投資が重要
20代という世代はお金と時間の価値が非常に高いです。その間に正しいお金の貯め方と使い方を身につければ将来的に大きなリターンを得ることができるのです。
この記事の内容をまとめると
- 若いうちから貯金をするべきであり、重要なのは金額ではなく習慣
- 貯金があれば生活を守るだけでなく、安心して様々な挑戦ができる
- まずは生活防衛資金を確保しよう
- 貯金だけでなく将来の収入アップのための自己投資も重要
まずはすぐにできることから始めてみましょう。ぜひこの記事を参考に若いときだからこそできる挑戦をしてみてください!
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